オーボエマスタークラス 11月16日, 2010


昨日の夕方、 小雨が降っていてやや気を削がれつつ、フランク・ローゼンワイン(Frank Rosenwein,クリーブランドPhil.首席)のマスタークラスを聴講にでかけた。主眼は、"アンサンブル・フロッグス"(ネムさんたちアメリカンなオーボエ3人グループ)を聞きに行くことだった。何で “Frogs” なんだ? リードを銜えた口の周りが “蛙” なのか? きっとそうだな。とにかく、ちょっと遅れて入ったマスタークラスがなかなか面白かった。Kb.菊池さんとも会場で一緖になり、オーボエの公開レッスンにフルート学習者かいといったちょっと自虐的場違い感もかなり薄れた。感想の一つは、プロ音楽家のたまごたちでも、示された直すべき目標がその場ですぐ修正できるわけではないようなのに改めてホッとしたこと。聞いているだけの人間が、そんなことを言うのは失礼かな。

〔収穫いくつか〕

  1. 常に、音がどこに向かうのか、どの音に帰結させるのかを意識すること
  2. 一つ一つの音符は、表現に関わるもの装飾に関わるものなど、その性格が異なること
  3. 音符には延び縮みがあること
  4. たとえ p と書いてあっても、音楽の本質は 表現する ことなのだから、その中には自然な cresdecres があって当然であること

どれも音楽の基本だよと、自分を棚に上げて偉そうに思い出す自分に気づき、でもできないんだよなあと再確認。それに、表現は違うけどどれも菅原先生が普段教えてくださっていることと同じだな。生徒の演奏の欠点を強調して吹いてみせた上で、目標とすべき演奏を聞かせるのを目の当たりにし、再度"楽器を演奏すること"についてじかに感じることはできたように思う。(やはり、頭ではわかっても実際にはできないのだけどね。)

次の日曜が、我が先生のレッスン生たちの発表会。Damaseを吹くのだけど、相変わらずできずにいる箇所sはともかく、できるはずの音符は思うように吹けたらいいなあ。と、願うだけではだめか。さあ、練習、練習。