『幕末史』人名索引 3月20日, 2014


『幕末史』半藤一利著 (新潮文庫、2012)の人名とその読みをRuby/SQLite3に入力した。「薩長・官軍の側から見た"維新史"」とは違う「幕末」の姿が目新しかった。それと、詩だけでしか知らなかった西郷南州という人物がこの時代に占めた重さの幾分かも理解できた気がする。同じ著者の『それからの海舟』も面白かったしね。

いつも本を読む時のメモは、文献カードの延長で"MacJournal"に入力している。昔のカードでの作業とは違って簡単に全文検索ができるからだ。ただ、この本は、登場人物も多く、特に公家さんたちの名前の読みがとても難しい。読みなど無視して先へ急ぐこともあるのだけど、既知の事柄も整理しながら楽しむにはやはり全て読みたい。著者・編集者は個々の人名の読みも詳細に確認したのだろうしね。それで、読み進めながら人名と読みを逐次入力し、読めない人名に出会ったら引いてみる、といった使い方をしようと思い人名索引を作ってみた。Ruby/MySQLで作成した「所蔵DVDリスト検索DB」を母型に、Mac既存のRuby/SQLite3で手を加えたものだ。"読み"は、この文庫本で振られているものに限り、随意に読んでしまったものはない。わずらわしい程頻繁に振られている人名についても全て入れた(つもり)。"備考"は、本文の前後を斟酌して適当にメモした自分用で、原文を参照しないと意味がとれないものばかりだ。個人用に作成した道具を何もわざわざここに載せることはないのは重々承知だが、どうせ入力したのでついでに置いておこうと思っただけで、ひょっとしたら便利だと思ってくださる方もあるやもしれず。

データ入力の発端が人名の読みを確認したいことにあったので、基本的には名前を検索するようになっているが、データ量がたいしたことないので、"別名"や"備考"も検索範囲に含め、効率を無視して前方一致・後方一致でしらみつぶしに探している。DB操作がお好みなら、手入れして自分用の読書メモを作ることもできるでしょう。また、清書用の書き出しフォームを工夫することでも遊べるでしょう(そこまでやらなかったけど)。

■解凍
zipファイルには、"bakumatsushiフォルダー(html,css,png)"と"cgi-bin-bakumatsushiフォルダー(Rubyスクリプト,SQLite3DB)"が含まれている。
■ファイルの移動
$ cd bakumatsushi
$ sudo mv cgi-bin-bakumatsushi  /Library/WebServer/
$ sudo mv bakumatsushi  /Library/WebServer/Documents/
■接続
http://localhost/bakumatsushi/index.htmlをブラウザで開く。

■参考: apache設定との関連で
OS Xでは、apacheの設定ファイルは "/etc/apache2/httpd.conf" で、そこにDocumentRootが設定されている。ここでは、それが "/Library/WebServer/Documents" となっていて、その直上のcgi-bin-bakumatsushiにcgiが許されていることを前提にしている。これ以外の設定となっている場合はそれに合わせるわけだが、その設定方法についてはNet上に記事も多く詳細は省略。

幕末史人名索引Zip